個人のパーソナルブランディングを中心とするイメージマネジメントについて研究します。パーソナルブランディングは主にマーケティング研究から派生するかたちで、就職活動等において自己分析ならびに自己アピールの方法として活用されていますが、本ゼミでは、イメージマネジメントを通して、自分自身と社会のつながりについてより深く掘り下げて考えていきます。経営学からリーダーシップ、レピュテーション、ストラテジー、オペレーション、マーケティングといったテーマを選び、これをパーソナルブランディングに応用したワークショップを導入し、学生はひとりひとり改めて自分自身の内面と向き合う作業を行ないます。そしてこの作業を通して、自分自身と社会とのつながりについて改めて認識し、そこにイメージマネジメントの重要な手段としてのファッションがどのように関与しているのか考えます。さらにこの作業に加え、近年人気が急上昇しているパーソナルカラー診断や骨格診断についても紹介し、客観的な自己分析の参考にしてもらいたいと考えています。前期授業では、こうした一連のイメージマネジメントにおける基礎知識と分析方法についてワークショップ形式で学習していきます。理論を上手に活用し、そしてまた批判することで、イメージマネジメントについて、その可能性や問題点を共に議論していきたいと思います。一方後期授業では、偶数年度同様、学生ひとりひとりが卒業論文制作に向けて行っている個人研究についてプレゼンテーションを行います。互いに異なる関心領域を共有することは、新たな発見をもたらし、大きな刺激となるでしょう。